パリの日本人妻のぼやき

パリ郊外に住む30代主婦です。何か書いたり書かなかったり…。

パリのグローバル企業でぼやく②丁寧なメール文章ってやつ

 

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写真はイメージです


メールに限らず、私は社員同士のコミュニケーションが本当に苦手だ。

 

何だろう…やたら腰の低すぎる母親に育てられたせいか、私も同じく人と対等に接するのが大の苦手。特に仕事。後輩だろうが何だろうが、自分が下の方がラクなのだ。

 

仕事に関しては特にできる方でもなく、人間関係に置いては殊更誤解されやすいタイプ(なぜか昔から悪目立ちする…)ということを認識しているため、メール文も「『よろしくお願いします』だけだと失礼かな…やっぱり『どうぞよろしくお願いいたします』だよな…」とか、グチグチ考えすぎてやたら長い文章になってしまう。

 

これは、10年近いキャリアを通してずっと悩み続けてきたことである。

 

ほんとは、深く考えず、サクッと簡潔な文章が書きたい。例えば…。

 

『明日の会議は15時にA会議室です。よろしくお願いします』みたいな。

 

私の場合、

『明日の会議につきまして、15時A会議室にお集まりいただけたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。』みたいになるのだ…。

 

そして、英語も同じ。特にアメリカ人とかアメリカで仕事をしてた人とか、ほんとにサクッとワンフレーズだけのメールとか送ってきたりする。なるべくそれに合わすようにしているけど、それでもThank you for your emailとかApologies for any inconvenience causedとか、やっぱり色々グチグチ付け足してしまう…。

 

誰も気にしてないんだろうけど、私自身、相手からあまりにも短いCan you send me the write-up? Thanks. みたいなメールをもらうと、何かすごい「あぁ…私って何て最下層(?)なんだろう…」みたいな事を思って少し悲しくなるのである。

 

そう、私はセンシティブすぎるのである…。

 

ほんで、そういうセンシティブな人は正直グローバル企業は向いてない。グローバル企業というか、コンサルとか皆が忙しくしている会社は、日々のコミュニケーションですらかなりドライな感じだから…。全然笑わず、要件だけ話しかけてくる人とか、結構いる。

 

そういう人達の事なんか気にせずクールに結果が出せる人材、もしくはそんな人たちですら無視できないくらい変わってて扱い辛い人が、そういったドライな環境に向いている気がする。

 

今やテレワークが普通になってきているので、コミュニケーションはもっとドライになっていくことだろう。

 

そろそろ私もThank youの代わりにThanks、Best regardsの代わりにBRとか書ける強い心を培いたい(というか、下とか上とかいう感覚を持ちすぎているのは、海外で仕事する上で邪魔以外何者でもないかも…)。

 

 

 

 

 

フランスで炊飯器を買った話

心を入れ替え(?)、ブログを少しずつ書き溜め始めてから、

 

「これは絶対に書かなあかん!」

 

と決めていた、炊飯器購入について。そう、我が家に炊飯器がやってきた。

 

フランスに住み始めて、picardの冷凍のサーモンフィレとか、マルシェで買った超裁きにくいステーキ用のマグロなんかを駆使しながら、頑張って手巻き寿司をやったりもしていたが、米はいつもル・クルーゼみたいな鍋で炊いていた。

 

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しかし、やはり鍋で米を炊くのはなかなか至難の業で、いつまで経ってもそのクォリティは安定せず。

 

時に堅く、時に柔らかく…。

 

とにかく、炊きあがってのお楽しみだった。

 

今回、引っ越しが決まり、今よりかなり広い家に引っ越すことになり、一番に私と旦那が買おうと決めていたもの。それが炊飯器だった。

 

まずは、やはり王道の日本製を検討したが、値段がほぼ日本で購入する場合と比較すると100ユーロも違う。そして何より、どれもこれも品切れだったりで、チョイスが少なすぎる。。。

 

実は、フランスの炊飯器にはあまり良いイメージがない。

何せ、フランス人の義姉が購入したのがコイツなんで…。

 

lajoliemaison.fr

 

真ん中に「寿司パーティー」って書いてあるやん…。

寿司パーティーて…。

 

絶対に寿司の国の人達に意見聞かずに、作ったやつ。

ただ、使ってみたら結構私の好きな柔らか目に美味しく炊きあがったという…。

余談だが、フランスの大型家電店Dartyの評価では結構人気らしい…。

 

しかし、やはり日本人としては「寿司パーティー」には手を出せない。

 

色々調べた結果、そこそこ名の知れたPhilipsとかTefalも炊飯器を出しているらしく。

今は、汎用性を持たせたMulti-cookerなる、色々調理できる調理器(煮込み料理とか、蒸し料理とか…)が主流らしい。やっぱ、主食が米じゃない国でも売れるような、戦略なんだろうか。

 

やはり、「フランスの調理といえば、Tefalだろう」ということで、こちらを注文した。

 

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さすが、おフレンチメーカー。スタイリッシュ。

 

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そして、こちらは「炊飯器」として販売されているにも関わらず、何とLentilles(豆)とかSoupsとかがメニューとして並ぶ。豆…。

 

早速炊飯してみた感想。普通に美味しい&簡単!

大げさとかじゃなく、QOLが格段に上がりそう!

ただ、うちの大食感(1歳児)がもう少し大きくなっても、4合で足りるのだろうか…。

 

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フランスで炊飯器購入を検討している方(そして「寿司パーティー」に手を出せない方)、Tefalおススメです!

 

パリのグローバル企業でぼやく①生産性ってやつ

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写真はイメージです

 

今や「働き方改革」と言う言葉をメディアで耳に(目に)しない日はない。

 

多くの会社が、人間外労働を減らしたり、テレワークを取り入れたりと、本気で取り組んでいる(ように外の人間からは見える…)。

 

しかし、日本に久しぶりに帰ってくると、

 

「このサービスレベルを維持しながら、労働時間減らせって!?」

 

と懐疑的にならずは居られない。。

 

相変わらずのサービスの手厚さに驚きを隠せない。

そして、それは日本が他国と大きく差別化、優位化するに当たって、明らかに欠かせないファクターなのである。

 

多くの企業が、御上から言われて採用した働き改革。うまく行かなくて当然だと思う。

 

 

そんな中、日本企業で若干2週間(しかもクライアント先)で働いた仏人旦那が、こう戯けるのである。

 

「日本人ってホント生産性低いよなー。何かやたら残業する割に翌日何にも出てこねーの」って。

 

「いやいや、私らあんたらみたいに目的達成すればOKって訳じゃないすから!

オフィスを綺麗に使うとか、丁寧なコミュニケーションを心掛けるとか、めっちゃ「その他」も完璧にこなしたい完璧集団なんで!!」

 

って言いたい。

 

けど…。

 

 

けど……。

 

 

そんなんじゃ全然通用しない。

てか、だれもそんなん求めてない。

 

ロックダウン中、当時対応していた私のクライアント先も例に漏れずテレワークだった。

 

私は日本市場の調査を任されており、チームは国籍バラバラ(フランス人も一人だけ)のまさにグローバルチームであった。

 

さて、ミーティング…っとなり、私は日本人らしく10分前にはオンラインで待機していた。

 

 

 

 

時間ピッタリに一人スタッフが入ってきたかと思うと、一番下っ端A(新卒)、次にパートナー(偉い人)、マネージャー…の順番でミーティングに現れる。

 

しかし、もう一人いる一番下っ端B(同じく新卒)が来ない。

 

全っ然入ってこない…。

 

そして、だれも電話で呼び出したりすることもなくB抜きで会議は開始され、私は「ええんかー!?」と心の中で叫びつつ、15分ほど経ってからシレっと下っ端Bが入って来るではないか。「ごめんなさいとかないのー!?」と思いつつも、みんな全然気にしない…。

 

一通りマネージャーの話が終わったのち、「誰か質問とか共有事項とかありませんかー?」

 

と言った瞬間、なんと下っ端Bがガンガン質問やら何やら話し出すでのである。

そんで、パートナー(偉い人)なんか「良いポイントついてるね」とか言うのである…。

 

「なんやこれ」

 

彼女、たぶん私より5~10歳くらい年下だと思うが、社会人10年目でおばちゃんは「生産性」てやつをこの若者から学んだのである。

 

因みに彼女、スペイン人。フランス語、英語、もちろんスペイン語が堪能である。

 

その時、改めてアウトプットの重要性を見せつけられた気がする。グローバル企業では、遅刻しようが、寝坊しようが、発言力・質問力なのである。

 

下っ端B、いつかきっと大出世するに違いない。(エクセルもうちょっと頑張らなあかんけど。)

 

日本で丁寧に時間を掛けて仕事をし、場を読んで発言をする癖のついている私。

もう少し生産性を意識しなければ。

 

「新卒は30分前に出社!」とか言っているそこの貴方は、もしかしたらグローバルビジネスで置いてけぼりになってまうかもしれない…。

 

そして、規律正しさを重んじる日本の文化に息苦しさを感じている(けど仕事はできる)そこの君は…

 

大丈夫です。

 

15分遅刻しても、アウトプットだけ出していればちゃんと評価される世界もちゃんと用意されている。

 

 

 

フランス妊娠記録②ダイエット

 

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写真はイメージです

前回、どうやら妊娠記録を付けようとして、すっかり忘れたまま2年も経っていたらしい(2年て…)。

 

それでも、「もし誰か同じ悩みを抱えている人がいれば…」と自分の成功&失敗体験は記録していきたい。

 

私が妊娠中悩み続けたこと。そうそれは体重管理!

 

 

安定期後の恐ろしい体重増加 

ツワリが続き、普通なら痩せそうだが、安定期に入りツワリが落ち着いた私は、今までの遅れ(?)を取り戻すがごとく、とにかく食べまくったのである。

 

そう。「妊娠中、人は太りやすい」という事実も知らずに…。

 

後で知ったことだが、日本は妊婦の体重管理がとても厳しいらしいが(ブログ等で「病院で怒られました」という記事をたくさん見てきた)、ここフランスはまったくである。特に、我々アジア人は欧米人と比べると華奢なので、「全然気にしなくて良いよー」とか言われたりするのである。

 

結果、私は妊娠5か月で既に7㎏も増えていたのである(日本では、妊娠中の体重増加は10㎏程度が目安とのこと)。

 

 

いや、7㎏て…。あとまだ9か月まで4か月もあるやん。

 

 

そう、その日から私は体重管理をゆるーく徹底し始めたのである。

 

妊娠中の食生活について

ただ、赤ちゃんのためにも自分のためにも、「食べない」という選択肢はない。

 

なので、レストランでは和食中心、揚げ物は避ける等心掛けた。

あとは、なるべく早い時間に晩御飯を終える!

 

特に、義実家でお世話になっていた時期何かは、なかなかこれが大変だった。

フランス在住の方はご存じのように、フランスの晩御飯は開始が遅い。

うちは20時にアペリティフ→21時晩御飯みたいなパターンだったので、この期間だけは自分で和食を作り、自室に持っていってYoutubeを見ながら食べる…みたいなストイックな生活だった。

 

今振り返ると、とんでもなく孤独&非常識な嫁だったと思う。優しく理解しサポートしてくれた義家族に感謝しかない。

 

妊娠期間の運動について

当時、仕事もしていなかったので、学校から帰るとついついソファでダラダラしてしまったのだが、万歩計アプリをダウンロードし、一日8千歩を心掛けた。

 

さらに、朝ヨガは欠かさずやるようにした。もともとヨガは好きだったのだが、Youtubeで色々探すと、なかなか素敵なヨガインストラクターの方々のチャンネルがあり、楽しく過ごせた。

 

  • こちらのWellness to goのアリサさんのチャンネルでは、優しい声に毎朝とても癒されていた

    youtu.be

     
  • SarahBethさんは自身も妊娠しており、マタニティヨガの動画が多いため、選ぶのが楽しい

www.youtube.com

 

そして、後期に入って南仏のプール付きの義実家にお世話になっていた時期は、毎日30分ほどゆっくり泳ぐようにしていた。

 

最後に

結果的に、私は13㎏の増加で何とか出産を終えることができたのである。

 

ただ、こんなことができたのもフランスだからかもしれない。「走る以外は大体、何やってもOK」と私は医師から言われた。

日本では、妊婦はもっと慎重に行動するのが常識かもしれない…。

 

あくまでも、妊娠中の行動は自己責任である。

 

太り過ぎもダメ、運動不足もダメ、だけどリスクのある行動は控える…やっぱり妊婦は大変だ。

 

また妊娠する機会があれば、今度はちゃんと初めから毎日体重を計るようにしよう…。

 

 

 

 

 

 

赤ちゃん連れママに対する日仏リアクション比較

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写真はイメージです


日本への帰国は5ヶ月ぶりで、実は前回の帰国からたいして時間が経っている訳ではない。

 

ご飯も美味しいし、便利だし、やはり日本はラクだ…。

 

しかし、今回の帰国は少し違った。

帰国すると「やっぱりいつかは日本に戻りたい!」と思っていたのだが、今回「この国で子育ては無理だわ…」に変わって行った。

 

フランスは言わずと知れた個人主義の国だ。

その一方で、「妊婦や赤ちゃんを連れたママを優先させる」というのが、ある意味文化として染み付いている。

例えば、抱っこ紐を使う習慣のないフランスのママは、どこに行くにもベビーカーで外出する。ほとんどのメトロの駅がエレベーターが無かったり、エスカレーターすらない駅も結構あるのにだ。

しかし、階段に向かうと、どこからともなく「ベビーカー持ちましょうか?」と誰かしら手を差し伸べてくれるのだ。

 

もちろん、それに対して一言「Merci(ありがとう)」とお礼を述べるのだが、相手もサラッと去って行くのである。まるで、お互いそれが当たり前の事のように。

 

日本でも沢山の優しい人達に出会い、心温まる思いもした。

でも、ベビーカーで電車や狭い道を通る時、まるで自分は迷惑行為をしているようになるには気のせいだろうか。

 

「すみません」、「ごめんなさい、通ります…」と言う度に心がすり減って行く。

 

や、恐らくほとんどの人が「謝る必要なんてないのに…」と思っていると思うのだが(そう願いたい…)、「ありがとうございます!」と言いながら道を通るのも何かおかしいし。。。

 

誤解を恐れずに言えば、私は向こうから気付いて道を開けてほしいのだ。そうすると、「ありがとうございます」が成立するから…。

 

もしかしたら、日本在住ママはこんな事は普通で、私がフランス被れしているだけなのかも知れない。

 

でも、日本が本当に「おもてなし」の国なのであれば、相手を気遣う事はできるはず。

私は日本の赤ちゃんママパパ社会が「ありがとう」で溢れる事を願ってやまない。

 

 

 

フランスに住み始めて2年が経とうとしている件

 

今、私は日本は神戸でこの記事を書いている。あっつい日本で。

 

いや、不便極まりないフランスという国から撤退し、しっぽ巻いて帰って来たわけではなく、旦那の出張に「ラッキー」とノコノコ着いて来たのである。

 

そう、この日から既に一年が経っている。さて、何が変わって何が変わってないのか、改めてふり返ってみたいと思う。

lummyrxfrench.hatenablog.com

 

では、行ってみよう。

 

フランスに住み始めて2年で変わった事

①日常生活編

  • 道をめっちゃ聞かれるようになった

私は現在、パリ近郊の地域に住んでいるのだが、最近よく道を聞かれる&答えられるようになった。まぁ、(母になり)多分ベビーカーとか押してるから、どっかのベビーシッターと思われてるのかもしれないが…。しかし、瞬発的に道を答えた瞬間などは、「地元らしくなってきたな…」とシミジミ感じるのである。まぁ、相手にしたら「怪しいアジア人に道聞いちゃったな」とか思われてるのかもしれないけど。

  • 店員に自ら話しかけるようになった

前はスーパーで欲しい商品が見つからない時は、「店員に聞くくらいなら…」と買うのを諦めたり、必死に自力で探し続けていたけれど、最近は聞くこともそんなに苦ではなくなって来た。とはいえ、めっちゃマシンガントークの人の話しなどは、3割くらいしか聞き取れず、途中から気まずい空気になることも多々あるけどwイエスかノーかで答えて欲しいわ。。

  • ママ友ができた…というか、母になった

母になり、フランス社会との接点を持つ機会が増えた気がする。フランス人は赤ちゃん好きなので、アパートのご近所さんが「息子さん元気ー?」と話し掛けてくれたり、3ヶ月から保育所に預けているため、他のお子さんのお母さんや保母さんと話すことで、社会に溶け込んで来た気がする。息子には感謝である。中でも、飛行機でたまたま乗り合わせた日仏ハーフママや、保育所で知り合ったインフルエンサーエージェントのパリジェンヌママとは、仲良くさせてもらっている。息子がいなかったら出逢う事はなかっただろうなぁ。。。

  • 旦那との会話が9割以上フランス語になった

きっかけは同じ学校に通う仲良しの韓国人の女友達が、「私はフランス人の旦那とは、完全フランス語に切り替えたよー」と言っており、なんか悔しくて、自分も試してみることにしたのだ。すると、今や会話のほとんど(知らない単語を止むを得ず英語で発する以外)がフランス語で定着している。めちゃくちゃ不自由を感じることは多々あるのだが、ネイティブがこんなに近くに居るのだから利用しない手はないと頑張っている。

 

②学校編

  • B2(中上級レベル終了)

ありがたいことに出産をしてから3ヶ月で学校に復帰した。まぁ、息子が度々病気を貰って来るので、結構休んだりもしたので、残念ながら30%程度しか学校に行けず。。。そんなこんなでもギリギリ(ほんとギリ)修了テストは受かったのである。が、そのままC1に進むには全然readyではないので、B2を再履修することに。熱心な先生のもと、C1への準備が整ってきたような気が(?)する。とはいえ、発言も作文も、圧倒的にアウトプットが足りないのは去年も今も変わらず…。ただ、毎回何かしら発言するようになったのは、私にとっては大きな変化である。

 

③仕事編

相変わらず無職の私だが、そろそろ「何でも良いから動きたい。てか、今動かないと一生動けなくなる!」という危機感を感じ始めた。とは言え、日系企業の事務職の求人などは全くバックグラウンドも合わず、まだまだ手探り状態だ。そんな中、昔の大学の恩師がCSR系のコンサルティング事業を始め、その手伝いに声を掛けてもらったのだ。もちろん、恩師の事業に頼りきる訳には行かないが、これをキッカケにフリーランスとしてまずは活動を開始したいなぁなどとぼんやりと考えているところである。

 

④マインド編

今回、日本に帰って来て気づいた事だが、いつの間にかパリの方が居心地が良くなっていたのは驚きだ。他人を気にせず自分の意見を押し通そうとしたり、感情むき出しにするフランス人にイライラすることもあるのだが、日本は他人を気にし過ぎて疲れる…。いつの間にか、私も個人主義のフランスの恩恵を受けていたようだ。

 

振り返ってみると、フランスでの生活が既に心地よいものになりつつもあるようだ。

特に、子育てをする上で、日本の母親へのプレッシャーには、私にはとても耐えられそうにない。

 

生後すぐにミルクで育てることも普通、生後2ヶ月で赤ちゃんを保育所に預け職場復帰するのも普通。そんなフランスで、自分のやりたいように子育てをし、学校にも行き、更には自由に仕事も選べている現状はとてもありがたいことだ。

 

この社会システムをしっかり享受し、この一年は社会に戻ることに少しフォーカスしてみたいと思う。そして、今年はもう少しブログも書きたいな…苦笑

 

 

 

フランス妊娠記録①ツワリ

初記事を書いてから、めっきり更新する気が失せてしまった。

しかし臨月の今、「もし2回目の出産があれば、その時の記録用に妊娠記録をつけておくのも良いのではないか」と思うようになった。

 

「ツワリ」

 

これは今回、私の初の妊娠生活の中で本当に辛かった。

ちょうど妊娠が発覚したのが11月の末頃だったのだが、既に胃もたれのような物を感じ始めていた。

そして、12月の頭頃には本格的なツワリが始まった。

食べつわりや吐きつわり、色々と種類があるようだが↓

mamanoko.jp

私の場合は、お腹が空いているにも関わらず、吐きこそしないものの、食べ物を見ると胃がムカムカしてしまう…というものだった。

 

何より困ったのがフランス料理や肉類が一切ダメで、まともな食事で食べられそうなものが全て日本食だったことだ。素麺や冷やし中華、なぜかオムライス等が食べたくなるのだが、食べたいもの(craving)は毎日変化した。

 

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※仏人夫作のオムライス

 

ご存知の通り、オムライスとは日本発祥の食べ物の為、主人に頼んでも「?」だったのだが、Youtubeを見ながら一生懸命作ってくれ、更には仕事の後にオペラ座周辺のアジアスーパーに日本食品の買い出しに行ってくれた。

本当に感謝している。

因みに、私が鉄板で毎日食べられたものは黒豆煎餅とカットフルーツだった。

 

この時期、私は学校に行く以外はほぼ寝ていたように思う。

不思議と授業中は平気なのだが、終わった瞬間に吐き気に襲われるのである。

また、ホルモンのせいなのか、夜と暗い悪天候には専ら弱かった。急に具合が悪くなったと思ったら、雲が出て雨が振り始める…なんてこともしばしばあった。

 

これは12月末、ちょうどフランスがクリスマスで盛り上がる頃にピークを迎えたのだが、パリから主人の実家のマルセイユまで行く道のりは、数時間吐き気に襲われ続けるという悪夢のようだった。更に、主人の実家で日本食が食べられる筈もなく、とにかく持ってきた煎餅とフルーツで空腹を満たす日々だった。

 

そして、ちょうど4ヶ月に入る1月の頭頃から徐々に症状が軽くなり、ついにツワリから解放されるのだった…。