パリの日本人妻のぼやき

パリ郊外に住む30代主婦です。何か書いたり書かなかったり…。

フランスに住み始めて2年が経とうとしている件

 

今、私は日本は神戸でこの記事を書いている。あっつい日本で。

 

いや、不便極まりないフランスという国から撤退し、しっぽ巻いて帰って来たわけではなく、旦那の出張に「ラッキー」とノコノコ着いて来たのである。

 

そう、この日から既に一年が経っている。さて、何が変わって何が変わってないのか、改めてふり返ってみたいと思う。

lummyrxfrench.hatenablog.com

 

では、行ってみよう。

 

フランスに住み始めて2年で変わった事

①日常生活編

  • 道をめっちゃ聞かれるようになった

私は現在、パリ近郊の地域に住んでいるのだが、最近よく道を聞かれる&答えられるようになった。まぁ、(母になり)多分ベビーカーとか押してるから、どっかのベビーシッターと思われてるのかもしれないが…。しかし、瞬発的に道を答えた瞬間などは、「地元らしくなってきたな…」とシミジミ感じるのである。まぁ、相手にしたら「怪しいアジア人に道聞いちゃったな」とか思われてるのかもしれないけど。

  • 店員に自ら話しかけるようになった

前はスーパーで欲しい商品が見つからない時は、「店員に聞くくらいなら…」と買うのを諦めたり、必死に自力で探し続けていたけれど、最近は聞くこともそんなに苦ではなくなって来た。とはいえ、めっちゃマシンガントークの人の話しなどは、3割くらいしか聞き取れず、途中から気まずい空気になることも多々あるけどwイエスかノーかで答えて欲しいわ。。

  • ママ友ができた…というか、母になった

母になり、フランス社会との接点を持つ機会が増えた気がする。フランス人は赤ちゃん好きなので、アパートのご近所さんが「息子さん元気ー?」と話し掛けてくれたり、3ヶ月から保育所に預けているため、他のお子さんのお母さんや保母さんと話すことで、社会に溶け込んで来た気がする。息子には感謝である。中でも、飛行機でたまたま乗り合わせた日仏ハーフママや、保育所で知り合ったインフルエンサーエージェントのパリジェンヌママとは、仲良くさせてもらっている。息子がいなかったら出逢う事はなかっただろうなぁ。。。

  • 旦那との会話が9割以上フランス語になった

きっかけは同じ学校に通う仲良しの韓国人の女友達が、「私はフランス人の旦那とは、完全フランス語に切り替えたよー」と言っており、なんか悔しくて、自分も試してみることにしたのだ。すると、今や会話のほとんど(知らない単語を止むを得ず英語で発する以外)がフランス語で定着している。めちゃくちゃ不自由を感じることは多々あるのだが、ネイティブがこんなに近くに居るのだから利用しない手はないと頑張っている。

 

②学校編

  • B2(中上級レベル終了)

ありがたいことに出産をしてから3ヶ月で学校に復帰した。まぁ、息子が度々病気を貰って来るので、結構休んだりもしたので、残念ながら30%程度しか学校に行けず。。。そんなこんなでもギリギリ(ほんとギリ)修了テストは受かったのである。が、そのままC1に進むには全然readyではないので、B2を再履修することに。熱心な先生のもと、C1への準備が整ってきたような気が(?)する。とはいえ、発言も作文も、圧倒的にアウトプットが足りないのは去年も今も変わらず…。ただ、毎回何かしら発言するようになったのは、私にとっては大きな変化である。

 

③仕事編

相変わらず無職の私だが、そろそろ「何でも良いから動きたい。てか、今動かないと一生動けなくなる!」という危機感を感じ始めた。とは言え、日系企業の事務職の求人などは全くバックグラウンドも合わず、まだまだ手探り状態だ。そんな中、昔の大学の恩師がCSR系のコンサルティング事業を始め、その手伝いに声を掛けてもらったのだ。もちろん、恩師の事業に頼りきる訳には行かないが、これをキッカケにフリーランスとしてまずは活動を開始したいなぁなどとぼんやりと考えているところである。

 

④マインド編

今回、日本に帰って来て気づいた事だが、いつの間にかパリの方が居心地が良くなっていたのは驚きだ。他人を気にせず自分の意見を押し通そうとしたり、感情むき出しにするフランス人にイライラすることもあるのだが、日本は他人を気にし過ぎて疲れる…。いつの間にか、私も個人主義のフランスの恩恵を受けていたようだ。

 

振り返ってみると、フランスでの生活が既に心地よいものになりつつもあるようだ。

特に、子育てをする上で、日本の母親へのプレッシャーには、私にはとても耐えられそうにない。

 

生後すぐにミルクで育てることも普通、生後2ヶ月で赤ちゃんを保育所に預け職場復帰するのも普通。そんなフランスで、自分のやりたいように子育てをし、学校にも行き、更には自由に仕事も選べている現状はとてもありがたいことだ。

 

この社会システムをしっかり享受し、この一年は社会に戻ることに少しフォーカスしてみたいと思う。そして、今年はもう少しブログも書きたいな…苦笑