パリの日本人妻のぼやき

パリ郊外に住む30代主婦です。何か書いたり書かなかったり…。

フランスに住み始めて4年が経とうとしている件

※この投稿は、2021年5月頃に作成して、投稿をど忘れていたものです。

すっかり忙しい日々を送るようになり、この存在を気にしつつもまとまった時間が取れずにいた。

 

コロナの影響で仕事を失い、コロナ禍で仕事を始め、ようやく軌道に乗り始めたころ、コロナが収束しはじめると同時に色々な機会が増え始めている…。悩んでいる渦中である。

 

フランスに住み始めて4年で変わったこと

①日常生活編

・料理をすることが増えた

子供ができたことも影響しているのかもしれないが、料理をする機会が本当に増えた。そう、ちょうど引っ越してから1年が経とうとしているのだが、大きくて使いやすいキッチンと大きな冷蔵庫を手に入れたのも一つの要因かもしれない。7月に3歳になる息子は、和食をよく食べてくれるので、頑張りがいもある。相変わらず料理の腕は上がらないが、自分で作れる料理が何なのか、何となく分かってきた…(何時間も煮込む料理とかムリ…)

・市場に毎週でかけるようになった

家族で毎週市場に出かけるのが毎週のルーティンになった。4年前は、後ろでお客さんのプレッシャーを(勝手に)感じながら、もう質問が何なのか分からないまま「うぃうぃうぇぃうぇぃ」言いながら買い物をしていたあの頃が懐かしい。今でも、分からない単語や聞き取れないことはもちろんあるけれど、神経の図太さだけはいっちょ前になった。

・ホンモノのママチャリライダーになった

電動自転車を購入し、フル活用している。というのも、去年引っ越した今のアパートは、駅から少し遠いが、パリ中心地まで数十分とは思えないのどかで小さな島であり、メトロの駅や商店街なんかは少々遠いのである。さすがに真冬のクソ寒くて滑りやすい時期なんかは、誰に向けたら良いのか分からない怒りがこみ上げ、パリジャンの危なっかしいスピード運転に向けて、旦那から自然に学んだ汚い暴言を吐きかけたりしている。最低なアジア人BBAである。因みにこの時期は、サイクリングに最適な天気なので、ご機嫌に乗り回している。青い電動チャリを汗だくでこいでいるアラフォーアジア人をパリで見かけたら、私かもしれない。

・ハーフの友達ができた

去年のこの時期くらいから会いだしたのだろか…。恐らくパリでずっと付き合っていくだろう大切な友人である。パリに住んで20年以上。パリ在住期間の方が長いのに、パーフェクトな日本語を喋るパリジェンヌの彼女を通して、私はもっとパリを知り、もっとパリの魅力を感じている。

 

②仕事編

そう。去年はフリーランスの仕事を始めたばかりだったのか…。その後、コロナが本格化し、案件はたまには来るものの、去年の8月あたりから完全にゼロになった。仕方ないので、(暇潰しに)語学学校に戻ることにした。C1クラスは結構喋れる生徒も多く、士気の高いクラスメートの存在は、確かに良い刺激にはなった。ただ、仕事が好きな自分は、「働きたい」という思いと焦りに駆られていた。コロナ禍でほとんど求人もない中、グッと給料を下げて今の仕事を受けることにした。金融系の仕事はとても勉強になるし、何より日本人の優秀&ナイスな同僚やマネージャーと仕事をするのは本当に楽しい。

 

だから、文句を言ってはいけないと思っている。これも修行だと思っている。

 

最近、ある投資銀行が日本人のリサーチャーを探していると連絡があった。また、日本語ネイティブを対象にした面白そうな求人が結構出てたりする。

 

もう少し続けたい気持ちと、もっとフランスに根差して生活したいという気持ちと、相変わらず不安定である。でも、一つ確かなのは「人生は一度だけ」ということである。

 

キャリアに関しては後悔のないよう、自分の気持ちに正直でありたい。

 

③マインド編

去年のこのブログを読み返すと、当時の痛みが蘇ってくる…。

 

その後、実に順調な精神状態を保てている。

大きくは仕事のお陰であることは確かだ。毎日仕事があり、何かしら社会と繋がって、自分にしかできない(ということもないが笑)仕事をして、それなりに評価してもらっている。今お世話になっている会社には、感謝しかない。

 

未だに意地悪を言われることも、嫌な奴にうっかり出くわすこともあるが、「まぁ、この人達とは人生の中で関わる必要もないな」とハッキリ切り捨てることも重要だと思うようになった。

 

誰とでも仲良くできれば最高だが、そんな世界が成立すれば、戦争もなくなるだろうし、貧富の差だってきっと今よりマシなはず。少し大げさになってしまったが、まぁ分かり会えない人達が一定数いることは、悲しいかな現実であり、それを変えることはきっと不可能である。

 

短い人生の中で、どこに時間を費やすかを割り切ってしまうのも重要だと、この国では学ばせてもらった。(その点、合わない相手と口論を繰り広げるフランス人は、案外人との距離の取り方が下手なのかもしれない…。)

 

来年がどうなるかはサッパリ分からないし、計画も立てる予定はないが、息子が幼稚園に上がるタイミングだし、夫もずっと「転職したい」と言っていたので、恐らくコロナが収束してきたこのタイミングになるだろう。

母として妻として、今年はサポートに回りたいなんて考えながらも、自分の転職もあきらめきれない、そんな今日この頃なフランス5年目である。