パリのグローバル企業でぼやく②丁寧なメール文章ってやつ
メールに限らず、私は社員同士のコミュニケーションが本当に苦手だ。
何だろう…やたら腰の低すぎる母親に育てられたせいか、私も同じく人と対等に接するのが大の苦手。特に仕事。後輩だろうが何だろうが、自分が下の方がラクなのだ。
仕事に関しては特にできる方でもなく、人間関係に置いては殊更誤解されやすいタイプ(なぜか昔から悪目立ちする…)ということを認識しているため、メール文も「『よろしくお願いします』だけだと失礼かな…やっぱり『どうぞよろしくお願いいたします』だよな…」とか、グチグチ考えすぎてやたら長い文章になってしまう。
これは、10年近いキャリアを通してずっと悩み続けてきたことである。
ほんとは、深く考えず、サクッと簡潔な文章が書きたい。例えば…。
『明日の会議は15時にA会議室です。よろしくお願いします』みたいな。
私の場合、
『明日の会議につきまして、15時A会議室にお集まりいただけたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。』みたいになるのだ…。
そして、英語も同じ。特にアメリカ人とかアメリカで仕事をしてた人とか、ほんとにサクッとワンフレーズだけのメールとか送ってきたりする。なるべくそれに合わすようにしているけど、それでもThank you for your emailとかApologies for any inconvenience causedとか、やっぱり色々グチグチ付け足してしまう…。
誰も気にしてないんだろうけど、私自身、相手からあまりにも短いCan you send me the write-up? Thanks. みたいなメールをもらうと、何かすごい「あぁ…私って何て最下層(?)なんだろう…」みたいな事を思って少し悲しくなるのである。
そう、私はセンシティブすぎるのである…。
ほんで、そういうセンシティブな人は正直グローバル企業は向いてない。グローバル企業というか、コンサルとか皆が忙しくしている会社は、日々のコミュニケーションですらかなりドライな感じだから…。全然笑わず、要件だけ話しかけてくる人とか、結構いる。
そういう人達の事なんか気にせずクールに結果が出せる人材、もしくはそんな人たちですら無視できないくらい変わってて扱い辛い人が、そういったドライな環境に向いている気がする。
今やテレワークが普通になってきているので、コミュニケーションはもっとドライになっていくことだろう。
そろそろ私もThank youの代わりにThanks、Best regardsの代わりにBRとか書ける強い心を培いたい(というか、下とか上とかいう感覚を持ちすぎているのは、海外で仕事する上で邪魔以外何者でもないかも…)。