パリの日本人妻のぼやき

パリ郊外に住む30代主婦です。何か書いたり書かなかったり…。

海外生活で鬱になった話①

長く海外生活をしている人の多くが、鬱っぽい症状を経験していると思う。

 

私もその一人である。

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写真はイメージです

もともと私は自分でも明るい性格だと思っていたし、周りからも「悩みなさそう」とか「社交性がある」とか言われるタイプだった。

 

なので、初めてアメリカに留学した時も、「私は絶対大丈夫!」と心のどこかで思っていた…。

 

が、やはり25年以上日本で生活してきた人間が、いきなり海外で生活するのは並大抵のストレスではないのである。

 

言葉も違えば、常識も違う。

 

日本では「ニコニコして人当りの良い人」も、一歩外(海外)に出れば「にやにやしているだけで意見のない、何考えてるか分からんヤツ」なのである。

 

そして、外国人と比較すると、日本人は他人を気にして生きる傾向が強いため、(恐らく)本人たちにその自覚がなくとも、周りからぞんざいに扱われているような気がしてきて、「あぁ…こんな国に来なければ良かった」という気持ちになるのである。

 

アメリカの場合、留学なのでそれほど深刻にならずに済んだのだが、昨年の冬、ここフランスでとうとう鬱っぽくなってしまったのである。

 

フランスに移住して初めての仕事、2年ほど労働のブランクがあったことも影響していたのだろう。フランスなまりの英語に慣れず、なかなかうまくコミュニケーションが取れないことや、うまく仕事が回らないこと、何だか色々とストレスだったのだろう。

 

そのうち、毎日のように急に動悸がしたり、涙が出てきたり、食欲がなくなったり、あげく旦那にあたりまくったりするようになったのである。

 

自分でもコントロールできない感情に、正直お手上げであった。

 

「離婚して日本に帰ったら良いのかな」

 

とまで思った。

あぁ…もう半年以上も前のことなのに、思い出しても辛い。

 

そんなこんなで、大爆発した私のストレスに、旦那も横で一緒に泣いていた。

当時1歳の息子も心配して、抱きしめてくれた。

 

結局私は、自分が相当ヤバイことに気が付いていたため、自ら心療内科の門を叩いたのである。